卵の殻の中より

考えてるけど答えは出ず

本人が憑代に負けた日

先日twitterで見かけた、あるシンポジウムのお知らせを切っ掛けに一昨年の、これくらいの時期に書いた記事の解を突然に得たので書き記します。

trgr.hateblo.jp

当時は書きながら、自分が納得できる解は出ないし、どんどん何を書きたかったのか解らなくなっていって筆をおいた感じでしたけど。

 

初音ミクちゃんの心臓の生きた細胞と言うクレイジーサイコファンタジックな展示は中々に刺激的で、事あるごとに私の中で浮上しては消えて行った問題でした。

 

「存在するに足る情報を有した細胞から三次元に生まれなおした実在しない推し」は、果たして「本人」なのか。

 

三次元に実在しない推し は、個人的な解釈ですが2次元のキャラクターやドルステや、私が追っかけてるアルスマグナや、原作が無い2.5次元、もしくは2次元のキャラクターそのものが推し君と言う意味で使っています。

三次元のオーディエンスの前に立つために後ろに三次元のアナザーな彼らが存在するキャラクター。

実在非実在青年たちです。

 

まず、私は「存在する」とか「三次元に生まれなおした」事を主軸に考えていたのですけど、これはちょっと違って、私が何を持ってして実在非実在青年の推しを「私の推し君」と認識しているかだったんですよね。

決して遺伝子的な情報(ビジュアル、声、仕種、年齢、その他生物的な情報)だけではない、と言う至極単純で残酷な事に、1年かけて漸く気付きました。

 

出会った切っ掛けが、一番重要だった。

 

生まれなおしたアキラ先輩が、真っ赤な髪で釣り眉たれ目で常に頬に傷があって絆創膏を貼っていて、うどんが好きでよく遅刻をしてスニーカー集めしていたとしても、「ダンス部で踊って歌っていない」と言う一点だけで、推したり得ない。

 

存在するに足る情報を有した細胞から生まれなおした「神生アキラ本人」である彼は、決して私が推してる「実在非実在青年の神生アキラ先輩」ではないのだと、気付いた瞬間自分自身に物凄いドン引きしました。

上手く説明できないけど。

当たり前だけど、きっと私達は見た目だけではない所にも惹かれて実在しない推し君を推すんですよね。

ビジュアルだって多少影響はするのでしょうけど。

実在非実在青年って業が深いですね。