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卵内殻より

考えてるけど答えは出ず

クロノステージvol.3「鏡の中のAuftakt」を観劇しました

11月30日~12月4日まで上演されていました、アルスマグナの舞台を観劇してきました。

会場は銀河劇場。推し君をここで観たいと思っていたら、アルスちゃんが先に立ってくれました。

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色々な背景や事情などをすっ飛ばしているうえに、ネタバレなどあります。

背景や何やらは追々…。取りあえず私が感じた事を書き殴ります。

ネタバレガッツリなので、上演はもう終わりましたが、DVDを観るまで知りたくない方はお気をつけ下さい。

 

 

■あらすじ

アルスマグナのメンバーが通う、私立九瓏ノ主(クロノス)学園で繰り広げられる日常を描く舞台。
今回のクロノステージVol.3では泉奏の過去が明らかに!

武道館でのライブを控えたアルスマグナ。もっと広い場所で練習したいと新しい稽古場を借りることになったのだが、
全国大会を目指しているバスケ部とダブルブッキング。
学園長からの提案で、転校生の桜滝迅(KODAI)と部長の犬吠埼ツヨシ(内藤大希)率いるバスケ部と
対決をして勝ったほうが使用できることに!
そして偶然なのか、迅は泉奏の過去を知る人物だった!

今の人気に甘えているタツキ、朴。迅と出会って動揺を隠せない奏。そしてそれを怒ってばかりのアキラ。
こんなチームワークバラバラの状態でアルスマグナはバスケ部に勝てるのか?
そして音楽一家・泉家に生まれた奏の悩みとは?メガネに隠された秘密とは?

ars-magna.jp

公式のあらすじは上記の通りなのですが、直接観劇したあとだと、このあらすじ、違和感と言うか「ん~?」と思う部分があります。

映画の時もでしたけれど、いわゆるアルスメンバーに対する解釈違いを強く感じました。

舞台を観た後、このあらすじを読んで

「今の人気に甘えているんではなくて、朴君は2度目の武道館に浮かれていて、タツキ先輩は自分達の絆?関係?を過信していて、アキラ先輩は怒っているんじゃなくて、どうしたもんかなあと頭を悩ませていただけでは??」

と思いました。これはあくまでも私個人の意見なので流し読みくらいの気持ちでいてください。

 

■「家」の話し

今回、アルスちゃんは練習場所を巡ってバスケ部と対立しますが、それとは別に泉奏君(白髪の子です)のお話が絡んできます。

奏先輩のお家はいわゆる「音楽の名門一家」で、奏先輩自身もピアノの腕はプロ顔負け。なのですが、実は奏先輩の泉家やその周辺での扱いは「泉 弦(いずみ ゆづる)じゃない方」「残念な次男坊」。

そんな奏先輩と、家庭環境が被るのが今回登場した「桜滝 迅(さくらだき じん)」君(青髪の子です)。

彼のお家は「スポーツの名門一家」、迅君は三年間アメリカにバスケットのスポーツ留学をして高校2年の今年クロノス学園へやってきました。

彼らは元々家同士で交流があり、過去に出会っていました。

迅君も、桜滝家の中では残念な次男坊扱い、バスケの腕もパッとしない男の子で、二人ともずっとお兄様と比べられ見下されていたと言う背景があります。

 

この二人の出会いのシーンと冒頭のお兄様の電話を受けるシーンに出てきたのが大きな月のオブジェでした。

3日マチネが個人的観劇初日で、最初に観た時からずっと綺麗だな、素敵だなあと思いつつ、それ以上に何だかとても気になる存在でした。

最初に観た時、ステンドグラスの様なデザインで、題名に掛けてひびの入った鏡のイメージなのかなと思っていましたが、大楽で漸く、この月のオブジェは巨大な鏡向きの時計だと解りました。

気付いた瞬間物凄くゾッとして、ない頭を振り絞って出した私の解釈は

時計と言うモチーフはイコールで「時間」であり、「時間」は「抗う事の出来ない絶対的な物」の象徴です。

「反転した時計」はその「絶対的な物」を「覆す」と言う意味なのかもしれない。

「巨大な月」は暗闇を照らす「道標」で。

お互い「家」に劣等感を持った二人が出会い、月光の差す中「諦めなければ希望は見えてくる」と言う奏先輩の言葉に背中を押され、バスケ留学を決意した迅君と、自分に課せられた絶対的な運命を覆したかった奏先輩。

冒頭の話しに戻りますが、この時月からは奏先輩に向かってとても冷たい悲しい月光が降り注いでいました。

背中を押された迅君が、選んだ月光が照らす道が「スポーツの名門一家」の道だったら、この時奏先輩に当たっていた月光は「音楽の名門一家」の道だった。

そしてその月光が照らす中、お兄様の弦さんから一方的に告げられた「3月の武道館を区切りにダンスを辞めろ」と言うセリフが、奏先輩に大きく圧し掛かります。

 

青いバラの話し

 奏先輩がピアノを弾くシーンで、オリジナルで作った「ブルーローズ」と言う曲を弾いています。

少し寂しい印象を受けるこの曲は上記の迅君との出会いの時にも弾いていた曲です。

青いバラ花言葉は最初「不可能」などマイナスイメージの言葉でした。

自然界にない青の色素をバラに持たせる事は長い間誰も成功させていない技術でしたが、近年遂に青いバラを咲かせることに成功し、そこから青バラの花言葉は「夢かなう」になりました。

奏先輩も、そんな意味を込めてこの曲を作ったんだと思います。でも最初のブルーローズはどこか諦めの色が滲む音色でした。

バスケ部との練習場所争奪の件やモチベーションの上がらないアルスメンバーに、ある日アキラ先輩が「俺踊りたい曲があるんだよね」と、部室で偶然見つけたこのブルーローズの入ったCDを掛けます。

慌ててCDを停める奏先輩は取り乱して「俺はこの曲で踊りたくない!」と、声を荒げ、部室から出て行ってしまいます。

 

今舞台、この「ブルーローズ」が3曲流れます。最初は原曲。この原曲は「音楽一家」を表していると思います。

音楽以外の道を知らなかった奏先輩の、比べられて自分を押し殺してきた音。

二つ目は、この取り乱して部室から出て行った先で流れる不協和音アレンジ。

これはそのまま「奏先輩の苦悩」を表していました。

この曲で、奏先輩以外のダンス部メンバーが踊るのですが、舞台の背景セットが上の段に人が乗れるタイプのもので、下の舞台上でメンバーが踊り、セットの上で奏先輩が踊りながら苦悩するシーンがあります。

上から大きな窓が二つ降りてきて、その窓を挟んでメンバーが二人一組になりシンメトリーで踊るのですが、そのフリの中に、踊れないと踊りながら頭を抱え苦悩する奏先輩を、ぐるりと一斉に振り返り見上げるフリがあります。

ゆっくり振り返る皆んなが「お前はどうしたいんだ(ダンスを辞めるのか?)」と言っている様にも見えました。
振り返る際、一番無茶な角度で振り返るのは朴君です。

怒ってる様な緩慢な動きでゆっくり余韻を残しながら首から上体をぐるりと捻って上にいる奏先輩を見上げて、体の角度や可動域の関係で凄く不気味で最高に雰囲気あります。

 

そんな情緒不安定な奏先輩を音楽室で見つけ、そっと近づいて「その曲で踊りてえな~?」って笑って話し掛けてくれるアキラ先輩。

唯一と言っていいくらい安堵できるシーンでした。

オレンジライトの放課後の夕日差し込む教室の中で、奏先輩のブルーローズの話を聞いて、きっと肝心な事は話していないとアキラ先輩は解っていたけどそこの所を聞く事はせず、アキラ先輩は奏先輩(だけでなく、ダンス部皆)との関係を本当に大事に思っているんだろうなと感じました。

真っ赤な髪の不良の男の子がいるその瞬間、夕日が風紀委員長の白髪に当たって彼の色を貰ってほんのりと暖かいイメージでした。

 

ホッとするシーンの後、遂に奏先輩の誰にも知られたくないお兄さんに関するコンプレックスが全校生徒にバラされてしまう事件が起きます。

他人からすれば「そんな事で?」と思うかもしれない、小学生の頃からずっと抱えてきた奏先輩の弱さが暴露され、ショックで学園から逃げ出してしまいます。

道路沿いを歩く奏先輩は、普段の腕を組んでいる姿ではなく、だらんと力なく両腕を落として、当てもなく歩いていて。

奏先輩は腕を組むと言うより自分を抱き締めるように腕を置くなって思ってたけど、あれは自分を守ってたのかなあって思いました。
手をお腹で組むのもお行儀が良いだけではなくて、内側に守ろう守ろうとしてて、小さな動作にもそれが出ていたのかな。

学園から走って行ってしまったあと、遂に両腕を開いてダランとさせて歩く姿は、全部諦めてしまって、何もかも無駄だった、守っても意味がなかったって絶望してしまったようでした。

 果たして、ばらばらに探していたダンス部メンバー全員奏先輩を見つけだし、奏先輩も漸く決心を固め、ダンスを続ける、お兄様の言いなりにはならないと、初めはあんなに「踊りたくない」と拒んだブルーローズを踊ります。

3曲目のブルーローズは「アキラが踊りたいって言ったから」と奏先輩がダンス部の為にダンスアレンジしたブルーローズでした。

明るくて大きく花開く様な音の中で楽しそうに踊る奏先輩と皆は、武道館に向けて、そしてバスケ部との練習場所を賭けた三本勝負の最後の戦いへ挑みます。

 

3曲目のブルーローズは、このダンスアレンジのブルーローズは、もしかしたら奏先輩がダンス部を諦める為に作ったのかもしれません。

ダンス部の為に、自分の悔いを残さないために諦めきれるように作られた曲が、アルスマグナとしてダンスを踊り続けるための曲になった瞬間、観劇した4公演とも席に埋まるかと思いました…(ダンス部の尊さ…)

 

■「to be continue」感

ここまでナチュラルに武道館の話をしましたが、アルスマグナは本当に来年の3月に2度目の武道館ライブを行います。

まさかまさかの、拡張現実舞台でした!

そして今回登場した奏先輩のお兄様、泉弦さん、この舞台の大団円の直後にとんでもない台詞を残します。奏先輩が無くした携帯に電話が掛かってきます。

 

「ダンス部を辞めないとはどういう事だ。近々日本に戻る。その時にゆっくり話をしよう。奏、お前は俺から逃げられない」

 

お兄さん、武道館に来るじゃん…!!!!!

今回の舞台で初めて存在を示した奏先輩のお兄さん、劇中では音声のみでパンフレットにも

泉 弦 (  ?  )

としか記載されていません。

今回観劇した人全員武道館を震えて待つことになりました…私もです。

このクロノステージは「物語」なのですが、アルスマグナにとっての「事実(現実)」として扱われます。

 

今回の観劇は本当、色んな事を考えるきっかけになっています。

「クロノステージ」と言う存在そのものの事とか、後からまた書きたいです。

もし、もし余裕がありましたら是非DVDを観て頂きたいです。

ご予約はMMJさんGOODSページからできます(ダイマ)

www.mmj-pro.co.jp

 

次はもうちょっとまとめてから色々書きたいです…頑張ります…_:(´ཀ`」 ∠):_