卵の殻の中より

考えてるけど答えは出ず

実写版進撃の巨人という怪獣映画を観てきました

謎のやる気を出して、色々展示会の制作とかで焦り出してきているのにもかかわらず初日に実写版進撃の巨人を観てきました!
事前に批評と言うか、mixiの記事だったのですけどチラチラと読んで結構楽しみにしていました。

結果、「とても良い!」と思いながら興奮気味にラインで職場の同じく気になっていた方に簡易感想を飛ばしまくってしまい落ち着けと言われました。
なんだかやいやい言われているみたいで、楽しかった!と思った自分の感想はおかしいのかなあ…とちょっと悲しくなったのですけど
あまり気にせず、ツイッタで感想をずらずら書きましたら思った以上にツイット量があったので、こちらにまとめつつ転載。

ネタバレなどしています。
あと、肯定的な文章ばっかりですんで、あまり参考にはならないと思いますが、余裕があればぜひ観てみても良いのではと自分は思う作品でした。
以下折りたたみます。

原作を読んでいない人向けかもしれない

まず、私は申し訳ないですが、原作は読んでいないです。アニメをちょこちょこ観ていて、最初期の大体の流れだけは解る~位の立ち位置でしたので
原作大好きめっちゃ読み込んだ!!アニメも何度も観なおした!!みたいな人は、嫌かもしれません

何故なら世界観丸ごと再構築し直しているから。

映画が始まる前から少し聞き及んでいたので、最初から「進撃の巨人」を観に行く心持ではなかったと言うのが正直なところです。

再構築された全く別物の世界観はそれはそれでとても素敵でした。
大昔にはもっと優れた文明があったんだろう事、そして作中は私たちの現実世界から地続きの遠未来なのだなあと言う感じが漫画よりもはっきりくっきり描かれてる印象でした。

ただその丸ごと再構築し直された世界はキャラクター達の性質も関係性も再構築してしまっていました。
謎のオリジナルキャラクターとかミカサ→エレンじゃなくてエレン→ミカサな感じとか。
エレンの両親はすでに死んでしまってる所とか(ここに関してはちょっとおいおいwってなりました)

何故PG-12なのか

まず全体の感想として、何故PG-12なのかと言う程凄惨な残虐シーンが多い。
捕食シーンだけではない、巨人による二次被害に襲われる人間の描写もこれでもかと見せつけてきます。

一番「うわっ」と思ったのは、冒頭の超大型巨人が蹴破った壁の破片が飛び散って、空から隕石みたいに降り注ぐシーン。
巨大な丸い瓦礫が思っくそ人間に当たります。
当たるだけなら解るんですけど、そのあと、地面についた反動で転がって瓦礫にへばり付いた部分を見せてきます。
「見せなくて良いやろ!!!!」ってめっちゃ突っ込みいれながらも観ました。

巨人の人間の捕食シーンもあらゆる角度・切り口で見せてきます。
手を変え品を変え、襲われる人間の「恐怖」を見せつけ体感させようとしているように思いました。

私は思いっきり体感できた。
寧ろ体感しなければ勿体ない映画だと思いました。

私の隣が年若いカップルさんだったのですけど、観る前はきゃっきゃと可愛らしかった彼女さんの方が最初の巨人のシーンで既に吐きそうになっていたのが印象的でした…

新しいジャンルの怪獣映画

この映画は、演者がどうとかシナリオがどうとか気にならないくらい、巨人に力が入ってる気がしました。
モデルになる人間の顔を、これでもかと不安に感じさせるように歪ませていて、画面を観続けるのがしんどかったです。
巨人の行動の前に、まず顔で物凄く精神的にしんどくなります。後頭部の辺りの毛が逆立つ様な感覚。

何につけても、巨人が登場すると、もう人間撮る気ないでしょ?ってくらい巨人の方をメインに撮ってる感じです。
上記に書きましたが、やたらめったら巨人による凄惨な場面を流してきます。

何となく、こう言う酷いシーンを見せたくて作ってるなって思ったので、全部観ました。

血ビシャー!!人間グチャー!!だけど、それ以上に、襲われる人間の恐怖感・絶望感が、観てる私たちを襲ってくる映画でした。だけど謎の清々しさと言うか、潔さの様なものを感じる映像でした。
そんなに観てる訳じゃないけれど、清々しいほど怪獣映画だなって思いました。

新しい怪獣映画だと思います。

今までの怪獣は「獣」で、特に明確な悪意などなく暴れて理由もなく街が壊されていくけど、進撃はピンポイントで「人間を襲う」怪獣として取り扱われていたなあと。

個人的貰いゲ□ポイント

観終わった後ずっと「貰いゲ□しそうになった…」と言い続けていたんですけど、これホント弱い方は気をつけた方が良い。
怖いの大丈夫~、スプラッタとか平気~、とか言った話ではないんだ!!

今一度言おう、巨人は他の人間役の皆さんとは違い、見目見苦しいの極みです!

エレンを食った肥満巨人からエレンが出てくるシーン。
エレンを食べた後ミカサを襲おうと見下ろすや否や「ウッ…」と餌付きはじめます。そのシーンがやたら長い!しかもリアル!!
出来れば引きでお願いしたかった!!なんでそこ巨人のバストアップだけかな!!!
今でも思い出しゲ□できるぐらいリアルでした。

まあ、結局吐き出すんじゃなくて口から手が出てきてエレンが「エレン、爆誕!!」って感じで出てくるんですが、私多分2回目観たら吐く。

個人的色々な意味で気になるポイント

全体的にとっても好きな感じの映画だったので、そんなにやいやい言う事もないんですけれど
強いて言うなら、で何個か

前編と後編と2回で収めるせいかもしれませんが、ソウダとハンジがやたら気付きが早いと言うか「そうか!!そうだったのか!」って気付くのが早いところ。
ハンジは解らなくもないけど、ソウダさんはなんでだ!!亀の甲より年の功だからかな?(メインどころでは2番目に年長者ですよね)
それにしてはこの二人の異様な気づきの早さを鑑賞者のイマジネーションに頼り過ぎでは?感がありました。

あと、立体起動での戦闘シーン。
時間帯が夜明け前という事で、全体的にとっても青暗い画面の中、お衣裳も他の背景や瓦礫と同色になってしまっていて
単色の中凄い速さでグルングルン激しく動き回っていたので、誰が今どこにいるのか何をやってるのか、何が何やらでもったいなかったです。

このくらいかなあ。
はっきり言って、突っ込みどころはもっとたくさんあります。でも私は原作読んでないし、アニメも不真面目に観てましたし、
そして何よりこの映画は「進撃の巨人」の実写映画と言うよりも、「進撃の巨人と言う怪獣映画」と言う気持ちにすっかりなり切っていたので、割とどうでも良いかな!となりました。

ただ一つだけ、はっきりとした苦言を言うなら
こういう凄い激しい怪獣映画を観た後流れるエンディングはセカオワじゃない方が良いと思いました。
あの曲も単体だとカッコ良くって好きなんだけど、進撃のあの映像を観た直後にあの曲が流れた瞬間の何とも言えない気持ち。
頼むから紅蓮の弓矢を流してくれと思いました。

総括

とっても面白い怪獣映画でした。後から調べたら監督さんは本当に怪獣映画に係っていた方だったんですね。
後編とっても気になります。
でも2回目、観たいけど観れないな…絶対吐く…

追記

曲がりなりにも「若手俳優追っかけブログ」なので少しでもその要素を追記せんと思い出した事を。
三浦春馬さんのアクションがカッコ良かったです!!
ジャン役の三浦貴大さんとの喧嘩シーンは人間組の見どころの一つではないでしょうか。
蹴りが多いエレン、喧嘩慣れしてます。脚を掴んで動きを止めて笑うジャンに逆に「助かる」と言ってニヤッと笑って受け止められた足を軸に飛びあがってジャンの鼻にエレンの膝がクリティカルヒットする場面はなんだかめっちゃカッコ良いです。
わざわざ逆光ですし。